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SEO対策の基礎知識【内部施策】【外部施策】【コンテンツSEO】

SEO対策の基礎知識アイキャッチ画像

こちらは「知識ゼロから始めるWEBマーケティング」の連載3回目の記事です。
連載の概要はこちらをご覧ください。

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今回のテーマは「SEO対策の基礎知識」です。
初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

WEBマーケティングに関わる仕事をしているとSEOという言葉が頻繁に登場します。
SEOはSearch Engine Optimizationの略語で検索エンジン最適化を示します。
SEOについてはたくさんのWEBサイトで紹介されていますが、専門用語が多いのでイマイチよく分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ですが、大丈夫です。
この記事を読めば初心者の方でもSEO対策についてすんなり理解することができます。
なぜならこの記事は広告代理店のWEBマーケティングセクションの教育プログラムを専門家の監修を受けて初心者向けに編集したものだからです。
そしてこの内容は広告代理店のWEBマーケティング初心者研修やクライアントのWEBマーケティング新任担当者研修などのカリキュラムとして活用されて成果を出してきたものです。
専門用語も丁寧に解説していますのでこの記事を読めばどなたでもSEO対策の基礎について理解することができます。

 

長編となっていますが、どうぞ最後までご覧ください。
ブックマークもしていただけるとうれしいです。

この記事の進行キャラクター

この記事の進行キャラクターです。
 

進行キャラクター解説画像
どうぞよろしくお願いいたします。

記事の信頼性

この記事は実務経験30年のベテランマーケターで、広告代理店のマーケティング部長を務め、現在はマーケティングサポート事業を経営している「ももとら」が執筆しています。

筆者プロフィール解説画像若手社員向けのマーケティング研修も担当してきましたので、初心者の方にもわかりやすくお伝えできると思います。
 
さらにこちらの記事はWEBマーケティングの専門家が監修および解説として参加します。
WEBマーケターのウェブとらさんです。

講師プロフィール解説画像

どうぞよろしくお願いします。

記事で伝えたいこと

  • SEO対策とは何かわかりやすく解説します。
  • SEO対策の仕組みをわかりやすく解説します。
  • SEO対策の具体的な取り組み方をわかりやすく解説します。

読者の声

WEBマーケティング初心者のサイです。
SEOの言葉は知っていますが内容はわかっていません。
よろしくお願いします。

シカです。
実務での運用的なことなども教えてもらえるとうれしいです。

WEBマーケターのウェブとらです。
皆さんにわかりやすく解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。

SEOとは

SEOはSearch Engine Optimizationの略語で日本語では検索エンジン最適化といいます。
検索エンジンについては以下の記事で詳しく解説していますのであわせてご覧ください。

momotorasalon.com

SEO対策は検索エンジンで上位表示させるためにWEBサイトを改善するマーケティング活動の一つです。
主な取り組みとしては、検索したユーザーの悩みやニーズにマッチしたコンテンツを作成したり、検索エンジンがコンテンツを理解しやすいように対応したり、WEBサイトを見やすくコンテンツを探しやすくなるように改善したりします。

SEO対策のメリット

  • コストパフォーマンスが高い。
  • 狙ったターゲットを集客できる。
  • SEO対策はWEBサイトのブランディングに役立つ。

コストパフォーマンスが高い。
SEO対策の主な対象はコンテンツ作成やWEBサイトの改善です。
これらを全部自分でやればかかる費用は自分の人件費などを除いてドメイン代とサーバー代ぐらいです。
また、SEO対策でWEBサイトを検索エンジンの上位に表示できれば、広告費をかけずに集客することも可能です。

※ドメイン
ドメインはWEBサイトのURLなどで使われています。
このブログですと「https://momotorasalon.com」の「momotorasalon.com」部分がドメインです。
有料の独自ドメインと無料ドメインがあります。
ビジネスでWEBサイトやブログを運営する場合は「好きな文字列にできる」、「信頼度がアップする」、「ずっと使い続けられる」というメリットがある独自ドメインが使用されます。

※サーバー
サーバーはサーバーレンタルサービス事業者の事業用コンピューターでインターネットにつながっています。
WEBページ閲覧、オンラインゲーム、ネットショッピング、SNSなどのインターネットのあらゆるサービスで使用され、ユーザーのWEBサイトのコンテンツやプログラムを格納して保守運用する役割を担っています。

狙ったターゲットを集客できる。
ユーザーは情報を調べるために検索意図に基づいたキーワードを検索窓に入力します。
例えば「塩ラーメン 渋谷 おすすめ」というキーワードで検索した人は渋谷にある塩ラーメンのおすすめ店について知りたいと思っています。
ターゲットの検索意図にマッチしたキーワードで売りたい商品やサービスに関連したコンテンツをつくり、検索エンジンで上位表示させることができれば、その検索意図を持っている多くのターゲットにリーチすることが可能になります。

SEO対策はWEBサイトのブランディングに役立つ。
ブランディングでは認知を高めることが重要です。
認知を高めるためにはユーザーとWEBサイトの接触頻度や時間を多くする必要がありますがそのために広告を打つと多くのコストがかかります。
しかしSEO対策でWEBサイトを検索結果の上位に表示することができれば、ユーザーとの接触頻度や接触時間を増やすことができ、認知を高めることができます。

SEO対策のデメリット

  • 効果が出るまで時間がかかる。
  • 検索エンジン側のアルゴリズムアップデートで検索順位が変動することがある。

効果が出るまで時間がかかる。
SEO対策の効果が出るまでにはコンテンツを制作する時間とユーザーや検索エンジンから評価されるまでの時間がかかります。
かかる時間はコンテンツやキーワードによりまちまちですが、かなりの時間を必要とします。

検索エンジン側のアルゴリズムアップデートで検索順位が変動することがある。
Googleのアルゴリズムは不定期にアップデートを実施します。
アップデートによりWEBページの評価基準が変更され、検索結果の表示順位が変動することがあります。
検索エンジンアルゴリズムアップデートについてはこちらの記事で詳しく解説していますのであわせてご覧ください。

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SEOの効果

続いてSEOの効果について解説します。
下のグラフは検索順位1位から10位それぞれの検索結果のクリック率(CTR:Click Through Rate)を示しています。

検索順位別のクリック数解説グラフ

www.seoclarity.net

検索結果の1位の場合のクリック率は約13.94%となります。
ちなみに現時点でGoogleの検索窓に「SEO対策」と入力すると、検索ボリュームは約 19,600,000 件と表示されます。
ここで1位に表示されると19,600,000の13.94%なので2,732,240回のクリック数が見込めます。

検索エンジンの仕組み

SEOの基礎知識に進む前に検索エンジンの仕組みを解説します。
検索エンジンは、クローラー(WEBページ情報の収集)➡インデックス(WEBページ情報の分類と索引付け➡サーチャー(検索アルゴリズムによるWEBページ情報と検索キーワードの関連性の優先順位付)➡ユーザーの検索意図にマッチした検索結果を提供するという流れでできています。
この流れを下のチャートにまとめましたのでご覧ください。

検索エンジンの仕組み解説画像

クローラー
インターネットには膨大な数のWEBページがありコンテンツや情報が溢れています。
クローラーはこのインターネット上に公開されているWEB情報を収集する役割を担っている検索エンジンのプログラムです。
クローラーは毎日絶え間なくインターネットを巡回し、ページの外部リンクや内部リンクを隅々を辿りながら世界中のWEBページを訪れ、そこで収集しWEB情報を検索エンジンに伝えています。

インデックス
インデックスはクローラーがインターネットを巡回して集めてきたWEBページ情報を検索エンジンの巨大なデータベースに登録します。
このデータベースは検索エンジンが検索結果を出すための元データとなります。
検索エンジンは膨大な自作のデータベースを構築してあらゆるWEB情報のデータを蓄積しており、ユーザーが検索した時にそのデータベースから必要な情報を瞬時に探し出してユーザーの検索意図にマッチした適切なページを提供します。 

インデックスする情報(例)

  • WEBページのタイトル
  • 本文
  • 投稿日時・更新日時
  • カテゴリ
  • タグ
  • 検索時の説明文
  • アイキャッチ画像
  • 著者名 その他

サーチャー
サーチャーは検索エンジンのデータベースに蓄積されているWEB情報から検索キーワードと関連性の高いWEBページに優先順位を付けてインデックスされたWEB情報をユーザーが求めている情報にピッタリとマッチするように整えます。
これは検索エンジンごとの検索アルゴリズムに従って検索キーワードにふさわしいWEBページ情報を選び出し、そのWEBページ情報をランキング付けしていきます。
ちなみにGoogleはその検索順位を決定するために200以上の検索アルゴリズムを活用していると言われています。

SEO対策のポイント

次にSEO対策のポイントです。

  • 内部対策
  • 外部対策
  • コンテンツSEO
  • EAT
  • テクニカルSEO

これらを一つずつ解説していきますね。

内部対策

内部対策はユーザーとGoogleの両方にWEBサイトの内容を認識しやすい状態にすることです。

ユニークで魅力的なタイトルをつける。
タイトルはWEBページの内容をわかりやすく要約したもので検索結果画面に表示されます。
おもしろいタイトルはユーザーのクリック率が高くなります。
書店でおもしろいタイトルの書籍を見つけてつい手に取ってしまうのと同じことです。
さらにタイトルはGoogleに対してページの内容を認識させる役割を担っています。

SEO対策キーワードをタイトルの前半に入れる。
SEO対策キーワードをタイトルの前半に入れましょう。
※SEO対策キーワード
SEO対策キーワードはWEBサイトへ集客することを目的として、ユーザーが検索エンジンに入力するキーワードを分析し選定したキーワードを示します。
たとえば「SEO 対策 2021」と検索した人は「SEOについて2021年に発表された対策について知りたい」という具体的な検索意図を持っていると考えられます。
また「SEO 対策」で検索した人の場合はSEOの対策について大まかに知りたいという検索意図を持っていると考えられます。
2021年における最新のSEO対策の記事をユーザーに見てもらいたい場合は、キーワードとして「2021」を入れないと機会ロスが発生します。
このようにSEOを考慮して選定したキーワードをSEO対策キーワードと言います。
このSEO対策キーワードをタイトルの前の方に入れましょう。
この場合は「2021年のSEO対策がよくわかる○○のWEBマーケティングレッスン」というように記述しましょう。
なぜならユーザーは左から右に文章を読みます。
また検索エンジンはタイトルの前の方にある文字をキーワードとして重視します。
そのためSEO対策キーワードを前に配置することでクリック率を高めることが期待できるわけです。

タイトルに関連キーワードを入れる。

※関連キーワード
関連キーワードはメインのキーワードとの関連性の高いキーワード、またはメインのキーワードから連想されるキーワードのことを示します。
たとえばGoogleで「キーワード」と検索すると検索結果ページをスクロールした一番下に「他のキーワード」という項目が表示され、「キーワード一覧」「キーワードプランナー」など8個の関連キーワードが表示されます。関連キーワード解説画像
この「他のキーワード」が関連キーワードです。
関連キーワードは過去に検索されたキーワードや関連のWEBサイト、また共起語などのWEB上にある情報に基づいてGoogleのアルゴリズムによって自動的に表示されます。
関連キーワードはユーザーが頻繁に検索するキーワードで、ユーザーの検索意図を反映しているものです。
WEBページの記事内容と親和性のある関連キーワードがあったら、タイトルと記事内容に上手く盛り込みましょう。

タイトルはページ内容を直感的にイメージできるように記述する。
ユーザーは検索結果ページに並んでいるタイトルを見てWEBページにアクセスします。
WEBページのタイトルが漠然としたものだとユーザーはそのWEBページに興味を持ちません。
例えば「WEBページのタイトルとは?」というタイトルよりも「思わずクリックしてしまうWEBページのタイトルの書き方とは?」というようにパッと見て関心が持てるタイトルの方がクリック率は高くなります。

タイトルの文字数は32文字程度にする。
タイトルの文字数は32文字程度におさまるようにしましょう。
文字数がこれ以上多いと検索画面で文末が省略されてしまい見た目が悪くなります。

WEBページの内容にマッチしたタイトルをつける。
タイトルを目立つものにすればクリックされる可能性は高くなる傾向がありますが、タイトルとWEBページの内容が明らかにかけ離れているとユーザーはすぐに離脱してしまいます。
タイトルはWEBページの内容をしっかり反映させるものにしましょう。

タイトルがSNSのタイムラインに掲載されることを考慮する。
タイトルはTwitterやFacebookなどのSNSを活用した集客にも影響します。
タイトルはSNSでWEBページをシェアするときに文字リンクとして使用されます。
SNSのタイムラインで見たタイトルを思わずクリックしたという経験がある方も多いと思います。
SNSのタイムラインのリアルタイム性を活かしたニュースバリューを示す単語や数字を上手に活用しましょう。

メタディスクリプションを最適化する。
メタディスクリプショはそのWEBページの内容を120文字程度で要約したWEBページのサマリーです。
メタディスクリプションもタイトルと同様に重要なキーワードを文章の前の方に配置するようにしましょう。

見出しタグ(h1〜h3タグ)を最適化する。
見出しタグはユーザーと検索エンジンの両方に記事の階層や構造を認識させる役割を担っています。
そのため見出しタグを最適化することはSEO対策においてとても効果的です。
※hタグ
hタグはWEBページの見出しを表すタグです。
タグとはインターネット上に情報をどうに表示させるかを指定する命令文のことです。
具体的には「何をどこに表示させるか」「何色で表示させるか」「どのフォントを使うか」などの命令がタグとしてHTMLファイルに組み込まれ、それらがブラウザに反映してWEBページに表示されます。
h1、h2、h3は見出しの構造を示していて、h1(大見出し)→h2(中見出し)→h3(小見出し)という順にページの内容を階層化しています。

見出しタグ最適化の方法

  • h1タグにSEO対策キーワードを入れる。
    特にh1タグは検索エンジンも重要視しています。
    タイトルと同様、h1タグにSEO対策キーワードを入れましょう。
  • h2、h3タグは使いすぎない方がよい。
    h2、h3タグは使いすぎないようにしましょう。
    ページを階層化することで検索エンジンとユーザーにとってわかりやすくなりますが、h2、h3タグを使いすぎると構造が複雑に見えてしまい「結局このWEBページは何を言いたいのか」がわからなくなってしまいます。

内部リンクを最適化する。
内部リンク対策はサイトマップやグローバルナビゲーションなどのWEBサイトの内部のリンクを最適化することを示します。
効果的な内部リンクの設置箇所は以下の2つです。

内部リンク設置箇所① グローバルナビゲーションとパンくずリスト

パンくずリストグローバルナビ解説画像※グローバルナビゲーション
上の図の赤い実線で囲んだ部分がグローバルナビゲーションです。
WEBサイト内のWEBページをコンテンツのカテゴリーごとに分類してスムーズにWEBページへ誘導する役割を担っています。
※パンくずリスト
上の図の赤い破線で囲った部分がパンくずリストです。
WEBサイトを訪れたユーザーが今どこにいるかをわかりやすく表示しています。
グローバルナビゲーションとパンくずリストは検索エンジンのクローラーに対してもサイト構造を認識させる役割を担っています。

内部リンク設置箇所② WEBページの記事内
WEBページの記事内に情報を補足する役割で内部リンクを設置することはとても有効です。
具体例としては以下のようなリンクです。
※この連載企画の告知記事にリンクしています。

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内部リンクを設置するポイント
内部リンクは戦略的なWEBページにリンクを集めるようにしましょう。
WEBサイトのコンテンツをまとめている記事など、WEBサイト全体の閲覧を促進させるような戦略的なWEBページ(キラー記事)にリンクを集めることでWEBサイト全体のアクセス数を向上させることができます。
またGoogleに対してこの戦略的なページを認識させることにも有効です。

外部対策

SEOの外部対策と言えば被リンクです。
※被リンク
被リンクは自分のWEBサイトが他(第三者)のWEBサイトから受けているリンクのことです。
被リンクはそのWEBページが他のWEBサイトから評価されていることを示す指標で、Googleはこれを重視しています。

Googleが評価している被リンク

  • 自然発生のリンク(オーガニックリンク)
  • そのWEBサイトに関連がある分野のWEBサイトからのリンク
  • コンテンツの品質が高いサイトからリンク
  • 権威性の高いWEBサイト(企業や団体のWEBサイトなど)からのリンク

被リンクを獲得する方法
被リンクを獲得する方法は他のWEBサイトがリンクしたいと思えるような質の高い情報を発信し続けることに尽きます。
回り道に見えるかも知れませんが、有益な情報を発信し続けることは、まずユーザーのためになり、それがGoogleに評価されてWEBサイトの価値が高まり、その権威性を活用するために他のWEBサイトが被リンクをしてくるという善循環が生むのです。

コンテンツSEO

コンテンツSEOは記事の質を高めることでSEO効果を高めるSEO対策です。

Googleが掲げる10の真実で宣言されている「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」という宣言がコンテンツSEOの基本思想です。

www.google.com

ユーザーに焦点を絞るということは、目の前の短期的な収益ではなく、ユーザーのことを1番に考えてWEBサイトを作るということを意味しています。

高品質なコンテンツとは
高品質なコンテンツはユーザーの検索意図にマッチしていて、かつ、ユーザーの悩みや疑問を解決する確かな内容があるものです。
それはユーザーの検索意図(インサイト)の分析からスタートして、ユーザーの悩みや疑問を解決する情報を独自に開発・創造し、それをわかりやすいコンテンツの形に加工したものです。
具体的には以下の条件をクリアした記事が高品質なコンテンツです。

高品質なコンテンツ(記事)の条件

  • ユーザーの悩みや疑問を明快に解決する情報が書かれている。
  • 情報に権威性と信頼性がある。
  • 独自性の高い情報(0次情報、1次情報)がある。
    ※0次情報は自分自身が体験した情報。
    ※1次情報は体験した人から直接聞いた情報。
  • 伝えたいことを論理的にはっきりと書かれている。
  • ストレスなく読める流れで構成されている。
  • 文章表現がわかりやすい。
  • イラスト、画像、動画を活用して直感的にわかりやすくする工夫がある。

コンテンツSEOの進め方
ここからはコンテンツSEOの進め方を解説します。
まずは全体イメージを把握するために以下のチャートをご覧ください。

コンテンツSEOの進め方

戦略設計
コンテンツの戦略を検討しましょう。
コンテンツの目的は事業のPRや販売促進だったり、アフィリエイトだったり、趣味やコミュニケーションであったりと様々だと思います。
どのような目的にせよ、インターネットでユーザーに効率よくコンテンツを閲覧してもらうためには、高品質なコンテンツを発信することは必要なのです。
発信するコンテンツはWhy(何のために)Who(誰をターゲットとして)What(悩みや疑問を)When(いつまでに)、Where(どこで)How(どのように)解決するためのものなのかを決めましょう。
戦略の立案方法は以下の記事で詳しく解説していますのであわせてご覧ください。

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ターゲット・テーマ・ジャンル選定
戦略設計の次はターゲット、テーマ、ジャンルを決めましょう。
ターゲットは可能な限りリアリティのある具体的な設定(ペルソナ設定)にするよう心がけてください。
後のSEO対策キーワードの設定に影響してくる部分です。
ターゲットやペルソナ設定の具体的な方法は以下で解説していますので、あわせてご覧ください。

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次にテーマです。
テーマは戦略に応じて決めていきますが、ターゲットにしっかり響くコンセプトを設定するようにしましょう。
コンセプトの設定については以下の記事で事例を紹介していますので、あわせてご覧ください。

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続いてジャンル選定です。
ジャンル選定は慎重に行う必要があります。

YMYLって聞いたことありますか?

あ、あります。
でも細かいことは知りません。

YMYL とはYour Money Your Lifeと呼ばれる「お金や健康、幸福、安全など人生に大きな影響を与えるジャンル」です。
特に個人でブログ運営をされる方はこのYMYLジャンルを避けることをおすすめします。
お金のジャンルは「クレジットカード」や「投資系」、健康のジャンルは「メンタルヘルス系」や「医薬系」で公的機関などのHPが優遇され、個人ブログの検索順位は大きく下がりました。
このジャンルでは個人ブログだと検索上位を狙うことがほぼできないと言われています。

環境分析
ターゲット、テーマ、ジャンルが決まったらその領域の環境分析をしましょう。
具体的には以下の2つの分析を実施します。

  • 検索順位が上位のWEBサイトを分析する。
  • SEO対策キーワードを分析する。

検索順位が上位のWEBサイトを分析する。
検索結果で上位表示されているWEBサイトはユーザーの検索意図をしっかりキャッチしていると考えて間違いないでしょう。
まずはユーザーの検索意図を把握するために上位表示されているWEBサイトを分析しましょう。

WEBサイトの分析視点

  • タイトルの付け方はどのようになっているか。
  • 記事の見出しや構成はどのようになっているか。
  • どのような情報が記載されているか。
  • どのような情報の見せ方(チャート、図表、画像、動画など)がされているか。
  • 内部リンクや被リンクはどのようになっているか。
  • メタディスクリプションはどういう書き方をしているか。
  • WEBサイトのデザインやレイアウトはどうなっているか。
  • ナビゲーションはどのようになっているか。
  • フォームやSNSボタンなど他のコンテンツやナビゲーションはどのようになっているか。
  • SNSとの連携方法はどのようになっているか。

これらを分析して、取り入れるべきものを学び、自分のコンテンツ(記事)にどう活かすかを検討していきましょう。

SEO対策キーワードを分析する。
キーワード分析はSEO対策でとても重要な要素です。
選定したSEO対策キーワードがそのままWEBページのコンテンツやWEBサイトの評価につながります。
SEO対策キーワードの選定が不適切な場合は、高品質な記事を書いても上位表示されなかたりすることがあるので注意が必要です。

SEO対策キーワード選定 3つの手順
1.SEO対策の軸となるメインキーワードを決める。
WEBサイトに集客したいターゲットが検索しそうなキーワードの候補をピックアップします。
ここではキーワード選定ツールを活用してSEO対策キーワードの候補をなるべく多く出すようにしましょう。
キーワード選定ツールを活用するとピックアップ漏れを防ぐことができます。
Ubersuggest

app.neilpatel.comUbersuggestは検索窓に調べたいWEBサイトのURLを入力して検索ボタンをクリックするだけで簡単にWEBサイトの情報を調べることができ、自分のWEBサイトで狙うSEO対策キーワードの選定に役立ちます。

ラッコキーワード

related-keywords.comラッコキーワードは 無料で利用できるキーワードリサーチツールです。
関連キーワードをかんたんに収集できます。

ターゲット情報の収集やヒアリング
ターゲットの情報を収集したり、可能であれば直接ヒアリングしてSEO対策キーワードの候補をピックアップすることも有効な方法です。
マーケティング情報の収集方法については以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

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2.SEO対策キーワードの候補を分類・整理・記録する。
キーワード候補の数は膨大になるので、記事のテーマやカテゴリー別に分類・整理・記録しておきましょう。
私は記事管理表をエクセルで作成し記事別にキーワード候補を記録するようにしています。記録している内容は以下です。

キーワードの記録内容

  • メインキーワード
  • 関連キーワード
  • それぞれの検索ボリューム

これをやっておくと、自分がWEBページをどういう傾向で制作しているか客観的に把握することができます。

3.検索ボリュームや競合性を検討しながた独自なキーワードの組み合わせをつくる。
メインのSEO対策キーワードを軸に関連キーワードを組み合わせて、独自のキーワードのパターンを検討していきます。
メインのSEO対策キーワードはできるだけ検索ボリューム数が多いものを選定してターゲットのリーチ数を確保できるようにすることが定石とも言われますが、検索ボリュームの大きいキーワードは競合が強く、なかなか検索結果の上位表示を勝ち取ることはで難しいです。
従って、関連キーワードとして手垢の付いていないニッチなキーワードを探し出し、それを組み合わせることで、競合が少なくてある程度のボリュームが狙える新しいターゲットゾーンを掘り起こしていきます。

うまいキーワードの組み合わせを発見できると当たるってことですね!!

うまくいけばね(笑)

ここはある意味、新規市場を開拓するようなものですから、一番難しいところで、そして一番おもしろいところでもあります(笑)

 

良質なコンテンツ(記事)をつくるポイント
キーワード選定の次は記事制作です。
まず良質な記事をつくるポイントを紹介します。

良質なコンテンツ(記事)をつくるポイント

  • ターゲットにきちんと寄り添う。
    ターゲットのパーソナリティ(人格)、リテラシー(知識や理解のレベル)、ニーズ(関心と欲求)に寄り添った話題、単語、言葉を厳選して活用しましょう。
    ノウハウの解説や専門用語の説明も同様です。
  • 競合のWEBサイトの一歩上を目指す。
    上位表示しているWEBサイトの内容をしっかり研究し、自分のWEBサイトに足りないものを補うとともに、競合のWEBサイトに無い情報やプラスαの価値を盛り込んだ記事を目指しましょう。
  • WEBサイトの独自性を高めて競合のWEBサイトと差異化する。
    ・競合の記事にない独自の情報を盛り込む。
     ※独自取材、調査、研究など。
    ・競合の記事よりも読みやすくてわかりやすくする工夫をする。
     ※独自のキャラクターなど。
     ※独自のチャート、図表、グラフ、インフォグラフィックスなど。

コンテンツ(記事)作りの手順
具体的なコンテンツ(記事)の作り方です。
下のチャートに手順をまとめましたのでご覧ください。
 

コンテンツ(記事)づくりの手順解説画像

記事作成で重要なことで忘れがちなことがあります。
何だと思いますか?

・・・? なんだろう?

それはSEO対策キーワードと関連キーワードを記事の中でも忘れずにしっかり使うということです。

タイトルや見出しではキーワードをちゃんと使っているのに、記事の本文では忘れてしまって使われていないという事例がままあります。
これでは上位表示を実現することはできません。
そうならないようにこれから紹介する手順でコンテンツ(記事)を作成することをおすすめします。

SEO対策キーワードを確認する。
記事を作成する時は、常にSEO対策キーワードや関連キーワードが目に入る状態で執筆できるよう環境づくりをしましょう。
Wordなどで執筆する場合などは、ファイルの一番上にSEO対策キーワードや関連キーワードを目立つように書き込んでおき、常に目に触れる状態で自然に確認できるようにしておくとよいでしょう。
また記事管理表にキーワードを記録しておいて、執筆のたびに確認するなども効果的です。

執筆に熱中してつい忘れちゃうんですね。

人間ですからね(笑)

タイトル、見出し(h1、h2、h3)をつくる。
タイトル、見出し(h1、h2、h3)は記事づくりの最初の段階で作ってしましましょう。
最初の段階では完成度6割でも大丈夫です。
ただし、SEOキーワードと関連キーワードをきちんと活用することを忘れないようにしましょう。
タイトル、見出し(h1、h2、h3)の完成度は記事作成を進めていく過程で修正を加えながら高めていくとよいでしょう。

見出しに肉付けしてプロットをつくる。
見出し(h1、h2、h3)のそれぞれに記事の情報を肉付けしていきます。
いきなり記事原稿で書き出すのではなく、見出しに対応したプロットを作成することをおすすめします。
※プロット
小説などの創作で利用される手法で伝えたい内容の簡潔な筋立てや構成を示します。

プロットはSEO対策キーワード、関連キーワード、そして伝えていきたいWhy(何のために)、Who(ターゲット)、What(悩みや疑問)、When(いつ)、Where(どこで)、How(どのように)の要素を必要に応じて盛り込みます。
プロットを活用することで、記事全体に適切な形でSEO対策キーワードと関連キーワードを盛り込むことができます。

プロットに独自情報を肉付けして記事のドラフトをつくる。
プロットにあなたの記事ならではの独自情報を盛り込んでいきます。
独自情報とは取材、調査、研究、創作物などの競合のWEBサイトにはない、あなただけの独自な情報です。
記事のドラフトとは初期レベルの記事原稿で完成度60%ぐらいの状態のものです。

記事の進行キャラクターをつくる。
記事を読みやすくするため、そしてWEBページの独自性を高めるために記事の進行キャラクターを独自に設定することをおすすめします。
管理人のアイコンをキャラクターにしたり、取り上げる話題によってキャラクターのラインナップを拡げたりして、記事を楽しく読んでもらえるように工夫しましょう。
キャラクターは一般的にイラストで作成することが多いのですが、著作権侵害にならないようご注意ください。
記事の中でキャラクターを活用する具体的な方法としては、記事の解説文の合間にキャラクターが吹き出しでコメントするなどの手法が一般的です。

チャート、図表、グラフ、インフォグラフィックスなどをつくる。
独自の取材、調査、研究などの情報は一目で内容が伝わるように視覚化しましょう。
視覚化の方法としてはチャート、図表、グラフ、インフォグラフィックスなどがあります。
これらを活用することで記事が読みやすくなり、またWEBページの独自性を高めることができます。
これらはPowerPointなどを活用して独自に作成できます。
これも著作権侵害にならないようご注意ください。

フィニッシュ、推敲、校正
フィニッシュは記事ドラフトにキャラクター進行やチャートなどを盛り込み、伝えたい内容のレベルまで解説文を加筆します。
これを総合的に補正しながらタイトルや見出しを調整して記事の完成度を100%まで持っていきます。
記事の完成度が100%になったら、文字間の調整や文字装飾などの記事デザインを施します。
推敲は以下のチェックポイントを踏まえて実施します。

推敲のチェックポイント

  • 文章がPREP(結論「Point」⇨理由「Reason」⇨具体例「Example」⇨結論「Point」の順番)になっているか。
  • 文章が長過ぎて読みにくくないか。
  • 一つの文章で伝えることは一つに絞れているか。
  • 意味が伝わりにくい箇所や誤解されそうな箇所はないか。
  • スマートフォンのスクロールでストレスなく読めるか。

校正は以下のチェックポイントを踏まえて実施します。

校正のチェックポイント

  • 日本語の使い方がおかしな言い回しや誤った言い回しはないか
  • 誤字脱字はないか
  • コピペチェックツールでアラートが出ないか
  • 画像のAltタグ設定はちゃんとできているか
    ※AltタグはWEBで表示される「画像」の意味を説明するテキストを示し、
        検索エンジンに画像の意味を適切に伝える役割を担います。

これらをクリアしていかないことには良質な記事に仕上がりません。
特に推敲と構成は辛抱強くやることが必要になります。

校正の最終段階として、PCとスマートフォンのプレビューで記事の最終チェックを実施します。

「PCでは気にならなかったんだけど、スマホで見たら何か変だ。」なんいうことはままありますよ。

問題が無ければ記事を公開しましょう。
記事を公開する時はメタディスクリプションの内容とカテゴリーの設定を再確認するようにしましょう。

E-A-T

ここからはE-A-Tのお話です。
E-A-Tは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字を取ったものです。

Googleのガイドラインには以下の記述があります。

有益な目的を持つ他のすべてのページでは、専門知識、権威性、信頼性(E-A-T)の量が非常に重要です。
※引用元:General Guidelines

これは、Googleは「そのコンテンツは誰によって書かれたかを重視視し、その著者が専門家であることが望ましいと考えている」と解釈されています。
この理由からE-A-Tについてきちんと対応していくことはSEO対策としても有効であると考えられています。

E-A-Tの具体的な対応方法
ももとらサロンにおける実施例も紹介します。

運営会社や管理人の情報を掲載する。

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お問い合わせフォームを設置する。

momotorasalon.com

WEBサイトのプライバシーポリシーと利用規約を設置する。

momotorasalon.com

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余談ですが、Googleアドセンスの審査はこれに対応していないと合格できません。

テクニカルSEO

最後にテクニカルSEOについてかんたんに紹介します。

効果的なURLを設定する。

効果的なURLの設定ポイント

  • https通信を利用する。
  • URLにキーワードを入れる。
  • URLにWEBサイトやWEBページに関連する英単語を入れる。
  • 単語間を区切るときはハイフン使う。
  • URLをできるだけ簡潔にする。など

モバイルに最適化する。
スマートフォンなどのモバイルでWEBサイトを閲覧する割合はWEBサイトのジャンルにもよりますが6割~7割を超えるケースも出てきており、WEBサイトをモバイルに最適化することはSEO対策でとても重要視されてきています。

モバイル最適化のポイント

  • モバイルとPCのコンテンツが一致するようにする。
  • レスポンシブデザインを活用する。
    ※レスポンシブデザイン
    レスポンシブデザインはWEBサイトの表示を閲覧するユーザーが使用しているデバイスの画面サイズに応じて最適化するデザインを示します。

モバイル最適化はGoogleサーチコンソールのモバイルフレンドリーテストで無料で確認することができます。

marketingplatform.google.com

ページスピードを最適化する。
WEBページの読み込み速度や表示速度が遅いとユーザーの離脱率が高まるなどの機会ロスが発生します。
ページスピードはGoogleのPageSpeed Insightsで分析することができます。

pagespeed.web.dev

ページスピードの改善方法としては主に画像の最適化などがあります。

まとめ

ここまでSEO対策の概念、仕組み、具体的な取り組み方などを解説してきましたがいかがでしたでしょうか。

SEO対策ってすごくボリュームがありますよね。

専門性が高いからもっと勉強しないといけませんよね。

まずはSEO対策の基本を押さえて、SEOの情報に馴染むことが大切です。

SEOの基本についてわかりやすく解説している書籍をいくつか紹介します。

こちらはブログを題材に、最新のSEO対策、SEOに強い構成、レイアウト、記事のテーマ選定、書き方、改善方法など検索でヒットして読まれるブログのSEO対策をわかりやすく解説しています。 
SEO対策を学びながらブログのアクセス数を増やしたい人におすすめです。

こちらは最新のモバイル検索環境に対応してリニューアルしたSEO対策の入門書です。
サイトに訪問するユーザーの検索意図に合わせて、どんなキーワードを対策し、どういう構造のサイトを作ればいいのかという基礎から学ぶことができ、効果が長続きする正しいSEO対策のノウハウを習得することができます。

さっく買って読んでみますね。

次の記事ではWEB広告を取り上げたいと思います。
どうぞお楽しみ。

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