こちらは「知識ゼロから始めるWEBマーケティング」の連載7回目の記事です。
過去の連載内容についてはこちらをご確認ください。
今回のテーマは「アフィリエイトブログの文章の書き方」です。
初心者の方にわかりやすく解説していきます。
前回は「初心者に真にやさしいアフィリエイトブログの始め方」を紹介しましたが、いよいよ記事の書き方に進んでいきます。
「初心者に真にやさしいアフィリエイトブログの始め方」をまだご覧になっていない方はこちらからご確認ください。
「ブログ記事を書く=文章を書く」ということですが、文章を書くための「型」があることをご存じでしょうか?
起承転結とですかね?
それ以外にも文章の型があります。
ブログをやるのなら文章の型を知っているか知らないかで大きな差が出ますよ。
え、そうなの?
ひとつしか知らないんですけど…。
でも大丈夫です。
この記事を読めば初心者の方でもアフィリエイトブログの記事作成に活用できる文章の型についてすんなり理解することができます。
なぜならこの記事は広告代理店のWEBマーケティングセクションの教育プログラムを専門家の監修を受けて初心者向けに編集したものなのです。
専門用語も丁寧に解説していますのでどなたでも理解できます。
- この記事の進行キャラクター
- 記事の信頼性
- 記事で伝えたいこと
- 読者の声
- 文章の型って?
- 4つの文章の型
- 起承転結
- 序破急
- PREP
- SDS
- 起承転結、序破急、PREP、SDSそれぞれのポジショニング
- 起承転結、序破急、PREP、SDSそれぞれの強み
- 起承転結、序破急、PREP、SDSそれぞれのメリット・デメリット
- まとめ
どうぞ、最後までご覧ください。
この記事の進行キャラクター
この連載の進行キャラクターです。
どうぞよろしくお願いいたします。
記事の信頼性
この記事は実務経験30年のベテランマーケターで、広告代理店のマーケティング部長を務め、現在はマーケティングサポート事業を経営している「ももとら」が執筆しています。
若手社員向けのマーケティング研修も担当してきましたので、初心者の方にもわかりやすくお伝えできると思います。
こちらの記事はWEBマーケティングの専門家が監修および解説として参加します。
WEBマーケターのウェブとらさんです。
記事で伝えたいこと
この記事はこれからアフィリエイトブログの記事作成に取り組まれる初心者の方を対象に、ブログ記事に適した文章の型についてわかりやすく解説していきます。
- アフィリエイトブログの記事作成に役立つ4つの文章の型を解説します。
- 4つの文章の型の構造や活用シーンを解説します。
- 4つの文章の型それぞれの位置づけや強み、メリット・デメリットを解説します。
読者の声
アフィリエイトを始めようと思っているシカです。
学生の頃から国語が苦手なんですが、インフルエンサーみたいなカッコいい記事を書けるようになりたいなぁなんて思ってます。
WEBマーケターのウェブとらです。
承知しました。
わかりやすく解説していきますね。
ぜひ最後までご覧ください。
文章の型って?
初めに「文章の型」について解説します。
文章の型とは文章の書き出しから書き終わりまでのパターンのことです。
テンプレートなどと呼ばれることもあります。
実はこの型、多くのアフィリエイターが活用しているんです。
4つの文章の型
下のチャートをご覧ください。
主な文章の型として以下の4つを紹介します。
- 起承転結(きしょうてんけつ)
- 序破急(じょはきゅう)
- PREP(プレップ)
- SDS(エスディーエス)
それではひとつひとつ解説していきます。
起承転結
まず最初は起承転結です。
これは小学校の作文の書き方で習いましたね。
起承転結とは
起承転結は中国の漢詩の構成が由来です。
漢詩は簡潔に内容を表現するために「起句」「承句」「転句」「結句」の4つブロックで構成されます。
起句は物語の背景や設定を説明する部分です。
設定の説明と物語が動き出すきっかけになるできごとが起こります。
承句は起句で紹介した状況を発展させ、本格的に物語が動き出してどんどん話が進んでいきます。
転句では物語の流れが変わるできごとが起こり、物語が大きく発展し、最も盛り上がる部分となります。
結句は物語の展開をしめくくります。
起承転までの謎や伏線を回収し、伝えたかったメッセージを表現します。
起承転結の例文
- 起:シカ太郎はアフィリエイトブログを始めます。
- 承:シカ太郎は一生懸命に記事を書きますが、なかなか上手く書けません。
- 転:ある日、シカ太郎はグーグル検索でアフィリエイトブログの文章の書き方 【基本の型】という記事を見つけました。
- 結:シカ太郎は記事を読んで一生懸命勉強し、ついにブログで稼げるようになり
ました。
起承転結の割合
起承転結のそれぞれの割合は、起が10%、承が40%、転が40%、結が10%が目安です。
この割合を目安に書いていくとバランスのよい文章になります。
起承転結の活用シーン
起承転結の強みは読者を物語の中に引き込めることです。
小説、随筆、エッセイなどの物語を作る上では効果的な構成方法です。
しかし、起承転結のように結論を後回しにする構成はビジネス文書には不向きです。
序破急
続きまして序破急です。
序破急とは
序破急は日本の古典音楽である雅楽や能楽などの言葉です。
雅楽は琴、琵琶、太鼓などで演奏します。
序破急はそれらの構成を表わす言葉として使われています。
序破急は3部構成で序・破・急に分かれます。
序は始まりを意味し、登場人物の説明や時代背景、簡単な状況説明を行います。
序では物語の中心となる出来事を発生させ、世界の広がりを表現し、伏線を張ります。
序は物語の導入として必要な情報を説明した上で、読者の興味を引き付ける役割を担います。
破は転換部分です。
破は破るという意味で物事に大きな展開や転換を加えます。
主人公が挫折したり葛藤したりといった展開を盛り込むことで、物語に変化を与えます。
急はクライマックスに向けて盛り上がりながら締めくくる結末の部分です。
急では破で発生した障害や問題を収束させます。
急でどのように問題を解決するのかで物語の印象は違ってきます。
物語の最終的な印象を刷り込むのが急の役割です。
このように序破急は物語を最後まで相手を飽きさせない構成をつくることに適しています。
また、序破急は起承転結と比較して、より直感的にメッセージを伝えることができます。
序破急の例文
- 序:ブログ記事の書き方がわからない。
- 破:ブログ記事をかんたんに書ける文章の型があります。初心者にもわかりやす
く解説します。 - 急:最初に基本的な型を習得すればいろんなタイプの記事を書けるようにように
なります。
序破急の割合
序破急のそれぞれの割合は、序が5〜10%、破が80〜90%、急が5〜10%が目安です。
この比率を目安に書くと緩急の効いた上手い文章になります。
序破急は起承転結の承と転と同じように、破が読者の期待に応える部分なので、破のボリュームを最も多く必要とします。
また破では、起承転結の承と転よりも文書のボリュームを圧縮し、リズム感やスピード感を持たせるなどの工夫をしたりします。
序破急の活用シーン
序破なり短めの広告文やランディングページなどに掲載する商品のセールス文などに適しています。
序破急のシンプルな三部構成がセールス文として使いやすいのです。
序破急のセールス文事例
- 序:ブログ記事の書き方に悩んでいませんか?
- 破:ブログ記事に適した文章の型があります。こちらの記事で紹介します。
- 急:記事を見た90%の読者がその悩みを解決できました。
また序破急は新聞、雑誌、WEBメディアのコラムにも適しています。
序でコラムのテーマと結論を示し、破でその根拠と筆者の主張を展開します。
そして急で破の内容からどのように結論に結び付けたのかをまとめるといった書き方ができます。
さらに序破急は短いプレゼンテーションにも適しています。
序破急の展開のテンポを活用すれば、狙ったプレゼンテーションのゴールにスムーズに落とし込むことができます。
話が長いと言われている方はぜひ序破急を試してみてはいかがでしょうか。
PREP
続いてPREPです。
これは聞いたことがありますね。
課長にPREPで書き直せって指示されてましたもんね(笑)
PREPとは
PREPの名称は「Point(結論・要点)」「Reason(理由)」「Example(事例・具体例)」「Point(結論・要点)」の頭文字です。
PREPは結論を先に述べるので読者に簡潔な印象を与えます。
さらに結論を最初と最後の2回くり返すので説得力が高めることができます。
PREPはWEBサイトやブログなどの記事や、様々なコミュニケーション媒体、また様々なビジネスシーンで幅広く活用されています。
PREPの例文
- Point:私はPREPを習得したいです。
- Reason:なぜならアフィリエイトブログを始めるからです。
- Example:たとえばネット上のブログ記事ではPREPが一番多く使われています。
PREPは要点が簡潔に読者に伝わり、わかりやすく読んでもらえるので
ブログ記事にぴったりだと思います。 - Point:だから私はPREPを習得したいのです。
ちなみにPREP法のポイントは接続詞です。
- 理由は「なぜなら」から始める。
- 具体例は「たとえば」から始める。
- 最後の結論の前に「だから」をつける。
PREPの活用シーン
セールストーク
様々なコミュニケーション媒体に掲載されるセールストークはほぼPREPで書かれています。
当然、アフィリエイトブログも同様です。
売れるセールストークの条件は、読者にとってスピーディーに理解できる簡潔なものであること、読んでいてストレスを感じさせないこと、論理的で分かりやすいことの3つの条件があり、PREPはこの3つの条件をすべて満たしています。
また、PREPのテンプレートを活用すれば文書作成にかかっていた時間の節約もでき、記事作成を効率化することができます。
ビジネス文書
ビジネス文書は簡潔かつ分かりやすい文章である必要があります。
PREPを活用すれば誰でも優れたビジネス文書を作成することができます。
プレゼンテーション
PREPを活用すれば説得力のあるプレゼンテーションができるようになります。
結論から話す、理由と具体例を説明する、最後に結論を強調する。
この流れでプレゼンーションを組み立てるだけで参加者から好意的な印象を獲得できます。
またPREPに慣れれば、日常から意識しなくても自然に論理的でわかりやすいトークができるようになります。
各種面接、グループディスカッション
PREPは面接やグループディスカッションでも活躍します。
なぜならPREPは自己PRにも優れているからです。
自己PRは抽象的なイメージになりがちですが、PREPで説明することで説得力のある自己PRができるようになります。
SDS
最後にSDSです。
SDSとは
SDSとは、Summary(概要)、Details(詳細)、Summary(概要)の順序で構成する文章の型です。
シンプルですね!
最初のSummary(概要)では文章の始めに話の概要や要点を伝え、次のDetails(詳細)では概要の詳細を具体的に説明します。
そして最後のSummary(概要)は文章のまとめとして再び話の概要や要点を伝えます。
SDSは文章の要点を最初に伝えるので、読者はどういう話なのか把握しやすくなります。
そしてSDSは文章に無駄が無いので、伝えたい内容を的確に伝えることができます。
SDSは時間とストレスがかからずに文章の内容を早く理解することができるため、読者に最後まで読み進めてもらいやすいのです。
SDSの例文
- Summary:こちらでは読者にわかりやすい文章作成方法のSDSを紹介します。
- Details:SDSは、概要→詳細→概要と3段階で構成する文章作成方法です。話に無
駄が無く伝えたい内容を早く的確に伝えることができます。 - Summary:このようにSDSで文章を作成するとわかりやすく読まれやすい文章を
書くことができます。
なるほど、かんたんですね。
SDSの活用シーン
SDSの活用シーンは前述のPREPとほぼ同様です。
セールストーク、ビジネス文書、プレゼンテーション、各種面接、グループディスカッションなどに幅広く活用できます。
PREPと使い分けるポイントは、より短時間に伝えたい場合に効果的ということです。
エレベーターで乗り合わせたクライアントに15秒~30秒で要件を伝えきるエレベーターピッチ(トーク)などでは効果抜群です。
話を膨らます余地が出てきたらPREPに切り替えても良いと思います。
起承転結、序破急、PREP、SDSそれぞれのポジショニング
ここで4つの文章の書き方の位置づけについて解説します。
下のポジショニングマップをご覧ください。
簡潔にわかりやすく早く伝えられるSDS、PREP、序破急。
セールスやビジネスの文章作成に活躍します。
伝達の早さを取るならSDS。
しっかり早く伝えるならPREP。
読者を飽きさせずテンポ良く伝えるなら序破急です。
起承転結は文章の味わいや読者の気持ちを揺さぶっていくエンターテイメント物に適しています。
起承転結、序破急、PREP、SDSそれぞれの強み
4つの文章の書き方それぞれの強みについて一覧表にまとめました。
下の表をご覧ください。
なるほど~。
どれにしよっかな?
起承転結、序破急、PREP、SDSそれぞれのメリット・デメリット
続いて4つの文章の書き方それぞれのメリット・デメリットも一覧表にまとめました。
下の表をご覧ください。
やっぱりブログだとPREPとかSDSですかね?
そうですね。
最初はPREPとかSDSから書いてみると良いですね。
アフィリエイトで取り扱うジャンルやブログのテーマ、そして記事のテーマや内容によってこれらの4つを使い分けていくということが理想的です。
とは言え、まず最初はPREPとSDSを活用してみるのが良いですね。
記事をリライトする時に、アクセス状況を分析しながら別な書き方を取り入れても良いですね。
まとめ
ここまでアフィリエイト初心者の方向けに、ブログの記事作成に役立つ文章の型について解説してきました。
いかがでしたでしょうか。
記事の書き方にもいろいろとあったんですね。
今回の記事を参考にまずは記事を書いてみてください。
ご自身にマッチした記事の書き方のスタイルもわかってくると思います。
またいろいろやってみて自分なりのテンプレートを作成されることもおすすめします。
最後に文章の型についてもっと踏み込んで学びたいという方向けに、おすすめの書籍をいくつか紹介したいと思います。
こちらは様々な文章の形態おいてそれに適した文章の型とその書き方をわかりやすく解説しています。
Ex.書き出しや見出しの書き方、SNS、WEBサイトやブログの記事、企画書、メール、小論文、エッセー、小説、書籍の原稿、キャッチコピー、セールスレターなど
紹介している文章の型は44にも及びます。
文書作成のバイブルとしてお手元に用意しておくのも良いと思います。
こちらはそもそも文章を書くことが苦手という方向けのトレーニング本です。
初心者にも始めやすいシンプルな型が紹介されていますので、この本のワークを進めていくうちに文章が上手な人と同等の文章力が身に付きます。
「うまく書けない」「時間がかかる」「何が言いたいかわからないと言われてしまう」などの問題を気持ちよく解決します。
さっく買って読んでみますね。
ちなみにライティングの通信講座もあります。
本格的に始めてみたいと思う方はぜひチェックしてみてください。
チェックしとこ♪
次回の記事はアフィリエイトブログの企画(ジャンルやテーマ)について解説したいと思います。
どうぞお楽しみ。
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